第7章 ~10月~
今日は文化祭当日。
学園は朝から賑わっている。
先生たちがやっている屋台が人気。
まあ、ほとんどの人があの5人が目当てで来てるみたいだけど。
あの5人は、他校の生徒にも有名らしい。
女1「ギャー!あの人達よ!」
女2「こっち見てー!」
女3「キャー!手、振ってくれたー!」
相変らず、こんな感じ。
さすがだなあ。
私、こんな人と付き合ってるんだよね。
実感無さすぎ。
その時
「うわっ!」
誰かに腕を引っ張られた。
翔「ごめん、ごめん。ビックリした?」
「さく………翔先輩。」
翔「もう、まだ慣れないの?」
「ごめんなさい。これでも、頑張ってるんです。」
翔「ははっ。そっか。」
「で、なんで連れてきたんですか?」
翔「あー、やっぱ聞いちゃう?それ。」
「聞いちゃいます。」
翔「会いたかったから。じゃ、ダメ?
俺、主役やるんだよ。だから、元気欲しいなぁって。」
「え?そうなんですか?」
翔「うん。なんか、そうなっちゃった。
同じ主役どうし頑張ろうね。」
そういうと、翔先輩は私の髪を撫でて行ってしまった。
翔「楽しみは後にとっとく。」
と言って。
今、心臓バクバクだ。
顔も多分真っ赤だ。