第6章 ~9月~
雅紀「あれ、#NAME1#ちゃん?」
声をかけてきたのは、相葉先輩。
「相葉先輩!」
雅紀「どーしたの?こんな時間まで。」
「劇の練習してたら遅くなっちゃって。
しかも傘持ってなくて……」
雅紀「じゃあ、一緒に帰ろう!
入れてあげる。」
「あ、でも、佐姫が…………。」
雅紀「大丈夫だよ!ほら、行こう。」
「ありがとうごさいます。」
さくら……じゃなかった。
翔先輩以外の人とも、少しずつ話せるよになってきた。
雅紀「#NAME1#ちゃんたちって、何やるの?劇。」
「白雪姫です。」
雅紀「へえー、おもしろそう!ちなみにさ、何役?翔ちゃんがめっちゃ気にしてて。」
「白…雪………姫…………です。」
雅紀「えっ?主役!?
うわー、ビックリ。そういうのやらなそうなのにね。」
「くじ引きで引いちゃったんです。」
雅紀「そーかそーか、こりゃ翔ちゃん大変だなぁ。」
「え?どういう事ですか?」
雅紀「ふふ〜ん。なんでもないのー。」
相葉先輩は、良く分からないなぁ。
聞いておいて、自分で楽しんでるし。
でも、こんな会話ができるようになったのは、翔先輩のおかげなんだろうな。
来週はいよいよ、本番です。
いわゆる、文化祭です。