第11章 ~2月~
2月になった。
この時期は途端にまたうるさくなる。
バレンタインデーがあるから。
佐姫「ねーねー!」
「何?」
佐姫「今年は何あげよう!」
「知らないよ~。
相葉先輩なら、何あげても喜んでくれるんじゃないの?」
佐姫「そうかもしれないけど~。」
「じゃあ、今年は手作りチョコにすれば?」
佐姫「げ……………#NAME1#………………それを私に言う!?」
「あ……………………ごめん。」
そう、佐姫は見た目はこんなに女の子なのに、料理とか掃除とか裁縫とか全く出来ないの。
佐姫「むーーー。」
「じゃあ、一緒に作る?」
佐姫「え!?いいの!?」
「私も今年は作るし。」
佐姫「え?誰々!?」
「佐姫。」
佐姫「ありがと~~~!」
「だから、抱きつくな!」
ホントはカズくんになんだけど………
そんなこと言えないし。
和也「俺たちのこと内緒ね?みんなに。」
って言われてるから。