第10章 ~1月~
あれから一ヶ月がたった。
私は相変わらずの日々を過ごしている。
あのあと、みんなに二人で報告しに行き、苑華にも本当のことを話した。
久々に落ち着いた日々が戻ってきたのに、なぜかすごく落ち込んでいるような気がした。
今日は土曜日。
久々に何もすることがない休日。
日中は家に居たのだが、外の夕焼けを見て私はフラッと外に出たくなり、土手に向かった。
土手についた私は、芝生に座り、夕焼けを眺めた。
いつのまにか時間がたって、星空に変わっていた。
今日はよく晴れた青空で、星がよく出ていた。
それを見て私の頬を一粒の涙が伝った……