第9章 ~12月~
先輩は少し困った表情をしていた。
翔「#NAME1#…………」
「先輩、別れませんか?」
翔「それが、#NAME1#の本心?」
「はい。」
翔「俺がフラフラしてるからいけないんだよね。
悲しい思いさせてごめんね。」
「先輩?」
翔「俺、好きだよ。
苑華のことが………………………。」
「…………………………………。
そんなのとっくにわかってました。
苑華と会ったあとの先輩、すごく嬉しそうでした。」
翔「そんなときから………………」
「先輩と過ごせて、すごく楽しかったです。」
私がそういうと、先輩は抱きしめてきた。
翔「うん、俺も。
#NAME1#と会えてよかった。
俺に付き合ってくれてありがとう。」
「私もです。」
わかりあって、わたし達は別れることになった。
一度も泣かなかったこと。
それだけは、誇らしく思えた。