第9章 ~12月~
しばらくして
和也「あ、見つけた。#NAME1#ちゃん!」
「え?」
誰かに呼ばれた。
和也「#NAME1#ちゃん!迎えに来ましたよ。」
そこに来たのは
「二宮先輩…………。」
和也「大丈夫?じゃないか。」
「先……………輩………………。」
和也「 上着は?」
「あそこです…………。」
私は木の上を指さした。
和也「足…………怪我したの?」
「……………え?」
和也「この高さなら。よっと。取れるはず。」
「鋭い…………です…………ね。」
和也「#NAME1#ちゃん?」
「…………………………。」
二宮先輩が私のほっぺたに手を当ててきた。
その手は冷たくて、とても気持ちよかった。
でも、こんなになるまで私のこと探してくれてたなんて………………
和也「あっつ!
そりゃそうか。こんなところに3時間もいたらそうなるよね。」
「そんなに………………。」
そう思った瞬間
和也「よっと。あら、軽い。」
「ちょ、先輩!?」
私をお姫様抱っこ
和也「病人はおとなしくしてなさい。」
「ごめんなさい……………。
ありがとうございます。ニノ先輩……。」
和也「いーえ/////。
(翔ちゃん、俺、やっぱり無理。
負けたなんて嘘になっちゃった。)」