第9章 ~12月~
一方ゲレンデ
「はあ、ダメだ。」
どんなに滑っても、リフトに乗ると考えてしまう。
翔先輩と二宮先輩のこと。
佐姫「#NAME1#ー!これで終わりねー!」
前から佐姫が叫んでいた。
「わかった!」
はっきりしなきゃ……………私。
佐姫「すごい綺麗だね、こっからの景色。」
「うん、ホントに。」
佐姫「#NAME1#!はいっチーズ!」
パシャ
佐姫「おおー、可愛い!」
「私も携帯持ってくればよかった。」
佐姫「もー、こういうとき必需品だよ。」
雅紀「ほら、行くよー。」
佐姫「はーい!」
持ってくれば、2人に写真見せてあげられたのに。
あれ?2人に?なんで?
翔先輩だけでいいじゃん。
あんなこと言われて、二宮先輩に惹かれちゃってる?
そんなに単純だったっけ私って。
ゴンッ
「た…………………。」
バタ
私はそんなことを考えながら滑っていたら、おもいっきり木にぶつかったらしい。
そのまま、意識を失った。