第1章 ありがとう。大好き。
ただいまの時間、AM5:00。
1番最初に目を覚ましたのは家族1のしっかり者、ゆめ
「…お弁当、つくろ。」
ゆめは小6ながらも料理の才能があり、一家の料理担当。
上の兄2人は昨夜から戻って来ない様子だが、今朝には戻ってくるだろうと考えたゆめは兄2人のお弁当と家族の朝食を作り始めた。
トントントン…
小学生とは思えない手つきで、みるみるうちに弁当箱の中身を鮮やかにしていく
1時間程たち、弁当を作り終え、朝食作りに取り掛かり始めた頃、騒々しい音が。
ドンドンドンドン…
階段を駆け下りるこの音の犯人は、家族1元気な雅紀。
「あ、おはよー!!!!!!今日もいい匂いがするねぇー」
そんな雅紀の真後ろには、弟の和也。
「おはよ、和。」
ゆめが声をかけた事によってやっと和也の存在に気づいた様子の雅紀。
「あ、居たの⁉おはよ~!!!!!!」
「ん〜、はよ。」
少し眠そうな和也。
おそらく夜遅くまでゲームでもしていたのであろう。
ゆめが勉強を終えた時点では寝てたはずだから、10時ぐらいには寝たはず。
朝、少し眠い程度で済むだろう、と思ったゆめはあえて見て見ぬふり。
「和。潤起こしてきて。」
「ん。」
ゆっくり和也が階段の方へ向かった時、玄関のドアが開く音がした。