第3章 ~二宮side~
車んなかでも、たくさんの話をした。
今のところ、ちゃんの不満そうな顔は見てないから多分、楽しんでくれてる。……はず!
そしていよいよ、今日のメイン。
俺はちゃんに、少し席外すと言って4人のもとへ急ぐ。
でも、事件が発生した。
相葉さんが、何回説明しても段取りを理解してくれない!!
これだから、最初の日も昨日もさっきもメンバーから聞いてたでしょうに!
早くしないとちゃん、めちゃくちゃ泣きそうな顔してるじゃん!
「うん、あのとりあえず、俺らと同じことしてもらえれば大丈夫なんで」
「そーなの?なら、最初からそう言ってくれればいいのに」
いやいや、最初からそう言ってましたけど!
まったくこの人は……(..)(..)
作戦通りに物事が進む。
ちゃんは、俺が狙ってた表情を浮かべる。
歌が終わってもちゃんは、泣き止まなかった。
でも、相葉さんがケーキ持ってくるとすぐに泣き止む。
ほんと、女の子だよね笑笑
見てて面白いし、飽きない。
俺らも明日休みな訳ではないから、ケーキ食べて店を出た。
デートのお約束、俺はちゃんを送るため助手席に乗せる。
すると、ぐちぐち文句言うおっさんたち。
この車は、そんなおっさんたちを乗せるための車じゃないんだぞ。
言っとくけど、助手席に女の子乗せたのちゃんが初めてなんだから。
そんなこんなで、無事ちゃん家に到着。
ここではめを外さぬよう、慎重に喋った。
「そ、それじゃあ今日はありがとうございましたっ」
恥ずかしがって足早に行こうとするちゃんの名前を呼んだ。
「……、あ、のさ……」
#NAME#ちゃんは、不思議そうに俺を見てた。
「ま、また、デ、デートに誘っていいかな」
非常にベタな言葉ですが……。
んなね?このにのちゃんが、気になる女の子とこれっきりにするものですか。
と、心のなかでは自信過剰のくせに、言葉はおぼつかないというね笑
「もちろんです!」
それでも#NAME#ちゃんは、今日イチの笑顔でそう答えてくれた。
そしてちゃんは、俺に軽く会釈してマンションのなかへと入っていった。
車のなかでガッツポーズ。