第3章 保健室【赤葦京治】
『あ~痛いいっ』
赤「…うるさい、少し黙って」
木兎さんのスパイク練に付き合ってたから肩を痛めた
ただいま保健室で京治に手当てしてもらってます
赤「湿布はってやるから動くなよ?」
『はいはい』
湿布の冷たい感触が肌に伝わる
それよりも京治の指が首あたりに当たってくすぐったい
『ん…っ』
赤「はぁ、そういう声出さない」
京治はいつもの調子で言った
赤「ほら、湿布はれたから」
『ありがと』
お礼を言って半分脱いでいた服を着る
暑いし少しくらい着崩しててもいいかな
赤「…ちゃんと服着ろよ」
京治は呆れたように言う
『えーだって暑いじゃん』
赤「だからさ…」
ドサッという音と共にベッドの上に押し倒される
赤「さっきからあんな声出したり服着崩したり…俺が耐えられない」
『えっあの…どういう…?』
赤「ほんと鈍感だな」
呆れたように微笑んで私の口を塞いだ
『は…ぁ…っ、京治…?///』
赤「そういう顔、絶対ほかの人に見せるなよ」
赤「―――見せていいのは俺だけだから」
京治はそう妖しい笑みを浮かべて私にキスをした