第16章 お父さん【澤村大地】
『私決めた!』
澤「またか?そのままでも十分『ダメなの!』…そうか」
『だから、これから私にお菓子くれるの禁止だから!』
私は今、『ダイエット』に挑戦しています
前回は私の彼氏、大地が「大丈夫だろ、いつも可愛いんだから」と言う甘い言葉にやられて失敗に終わっていました
今回こそは…!!
西「先輩…大丈夫ですか?」
『ああ…西谷くんか…大丈夫』
声をかけてくれる後輩くんに笑って答えるが…
本当は全然大丈夫じゃない
私は食事を少しずつ減らしていった結果、お腹がすいて眠れない=睡眠不足になってしまい今でもフラフラな状態だ
『あ…だめ…かも…』
視界が揺れる中、私は意識を手放した
独特の匂いが鼻にきて目を開けると大地の顔があった
澤「よ、良かった…」
『ちょ…大地!?』
大地は起き上がった私を抱きしめた
澤「ほんと、心配かけやがってっ…急に倒れた時は本気で…」
「ごめんなさい…」
「無事なら何よりだ」といつもの笑顔をみせてくれた大地
1人娘を愛するお父さんみたい…とか思っていると
澤「…まぁお前には心配かけた代償払ってもらわないと」
「…え?代償?」
何を言ってるんですか
大地は私をベッドへ押し倒し、耳の横に手を置いた
澤「もうあんな無茶すんなよ__だからそれ相応の躾もいるよな
逃げても無駄、もう拒否権なんてないぞ」
…さっきのお父さんみたいな優しさは何処…!?
菅「大地ーここ、保健室な」
澤「っ!?スガ!?」
月「スガさん、ダメですよ。キャプテンの邪魔しちゃ」
菅「おーそうだな。練習戻るべー」
影「キャプテン、何か分かんないっすけど頑張って下さい」
田&西「大地さん!!ファイトです!!」
東「苦笑」
山&日「ところで何するんですか?」
澤「まさか全員みてたのか…!?」