第15章 男なんだ【赤葦京治】
赤「先輩、これ試合のビデオです」
『ありがと』
部室の掃除をしていると頼んでいたビデオを赤葦が持ってきてくれた
『ってかまだ残ってたの?』
赤「はい…先輩は掃除ですか?」
『いや、もう終わり』
掃除用具を片付け言う
『送ってあげよう』
赤「…普通逆ですよね」
『え?可愛い後輩に送らせるのは悪いよ』
私が部室のドアを開けると
___ガチャ
後ろから赤葦の手が私の手に被せられ、少し開いたドアはまた閉められた
『…どしたの?』
振り向くと、赤葦の顔が近くにあった
そして
赤「先輩は、女子なんです」
赤「…それから俺は、男なんです」
赤葦の吐息が顔にかかる
赤「…俺が送ります」
『…はい』
後輩赤葦を男と意識した日でした