第13章 別れよ?【及川徹】
及「ねぇ、俺らもう終わりじゃない?」
徹が突然言った
『……えっ?』
今なんて?…そう思った
及「…俺、3組の子に告られたんだよね~しかも美人なの。OKしちゃった。
……だから、別れよ?」
徹は淡々と言った
私の胸は締め付けられて、ポタリと目から溢れ出す涙
『………っごめん…そっか、…そっ、か…ごめん、ね…』
その涙は大粒になっていくのが分かった
けど、私は最後にせめてもう一度
「好きだよ」…そう言おうとした
その時
及「…………なーんて」
『………はっ?』
徹は私の腕を引く
徹に突然抱きしめられた私の頭は真っ白に…
及「嘘だよ、嘘。告白されたのは本当だけど、断った。
…だって俺が好きなのは君だけだから」
その言葉を聞いた瞬間、何故だかまた涙が溢れ出す
「ちょ、泣かないで?まさかこんなになるなんて俺思わなかったよ…
けど、まぁそんだけ俺の事好きってことだよね…?」
そう微笑む徹は、私に優しく包み込むようにキスをしてくれた