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〜Mint Candy Story〜

第35章 -冬シチュ三部作③-(青峰/宮地/木吉)


ほんとは選んだ時に気づいていた。
鉄平くんが少しでも意識してくれたら…
って思ってたけど、
まさか、本当に鉄平くんのほうから、
言ってくれるとは思わなかった。


でも、やっぱりわたしが
意識しすぎなのかな。


「天使さんはいいなー。
羨ましいな。」


「何がだ?」


わたしが意識しすぎでもかまわない。
わたしは思い切って
言ってみることにした。


「幸せそうにキスしてるから。」


「…‼︎」


今度はわたしが
ジッと鉄平くんを見つめる。


「この間…あの公園で、
すみれ…
オレにキスしてくれたよな。」


「…うん。」


「今度はオレからしていいか?」



…チュ。



…⁈⁈



わたしが返事をする前に、
鉄平くんにキスをされた。


「鉄平くん…⁈」


「オレ…すみれのこと、好きだよ。」


…っ⁈⁈


「て…鉄平くんのバカ〜ッ‼︎」


わたしはそう言いながら、
鉄平くんにギュッと抱きついた。


「バ…バカ〜⁈お…おい⁈すみれ?」


「遅いよぅ!
わたし…ずーっと鉄平くんのこと、
好きだったんだから‼︎」


…チュ。


「…っ⁈」


慌てる鉄平くんに、
今度はわたしからキスをした。


「大好きっ‼︎」


わたしはもう一度、
鉄平くんに抱きついた。


「すみれ…」


鉄平くんがわたしの名前を呼びながら、
頭を撫でてくれていた。


「あ…!すみれ!外見てみろ。」


「外…?」


鉄平くんのことばに顔をあげると、
雪が降り始めていた。


「初雪だな。」


「ホワイトクリスマスだね。」


「あぁ。」



……チュ。




鉄平くんがもう一度キスしてくれた。


「もう天使のこと羨ましくないだろ?」


「…⁇なんで⁇」


「今日するキスは…
このケーキと同じだろ?」


わたしはもう一度ケーキを見る。


雪のようなホワイトチョコの上で、
幸せそうにキスをしている天使たち…


窓の外で降っている雪を見ながら、
キスするわたしたち…


「うん!」


…チュ。


鉄平くんがまたキスをしてくれた。


好きな人とするキスが、
こんなに幸せになれるなんて、
わたしは知らなかった。



---End---


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