• テキストサイズ

〜Mint Candy Story〜

第1章 -空中-(青峰大輝)


昼休憩、オレは自称”先輩”と
牛丼屋へ入った。


「マジかよ〜。明日はキチぃな。」


牛丼食いながら
携帯をいじってたヤツがボヤいた。


「どーかしたのかよ?」


「彼女がさ、親が上京してくるから、
会ってくれとかメールしてきてさ。
明日もバイト入ってるのに。」


へぇ。こいつ、彼女いんのか。


「…オレ、入ってやろーか?
明日も現場ココだろ?
つーか、ココの現場の間、
代わってやるよ。」


このビルの窓拭きは、
3ヶ月に1回らしい。

1回の作業に1週間ほど…。


いつもならそんなこと
ぜってぇ言わねぇが、
あの女に会えるかも…と、
一瞬見ただけなのに、
なぜか期待をしているオレがいた。


「マジかよ、青峰〜っ!
お前、めんどくさいと思ってたけど、
いい奴だったんだな!」


はぁ⁈現金な奴…。


ま。お互いさまか。


オレはこの現場にあと4日、
金曜日まで通う権利を手に入れた。

/ 550ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp