• テキストサイズ

〜Mint Candy Story〜

第13章 -親友-(高尾和成)


-bonus side-
〜緑間真太郎〜



明日のラッキーアイテムを手に入れ、
家に戻ると、
まだ高尾のチャリヤカーが
家の前に停まっていた。


まだいたのか…。
まったく…。
いつものジャンケンに高尾が負けて、
高尾がウチまで送るのは当たり前だが、
最近の高尾は家にまであがっていく。


なんでこんなにオレに懐くのか、
あいつの気が知れないが…
お汁粉くらい…
出してやらなくもないのだよ。



「高尾、いい加減帰るのだ…よ?」


そう思いながらも、
そんなことは口には出さず、
部屋のドアを開けると、


「ハハッ♪すみれちゃん、可愛い‼︎
これから、ヨロシクなっ♪」


そう言って、
高尾がすみれに抱きついていた。


……⁈



「うぉっ‼︎真ちゃん⁈」


「お兄ちゃんっ⁈」


2人は慌てて離れた。


「高尾…何をしているのだよ?」


「いや…真ちゃん…オレ…」


「た〜か〜お〜〜〜〜〜〜〜っ‼︎」


「や、あのな、真ちゃん、これには…」


「お、お兄ちゃんっ‼︎」


高尾は言い訳をしようとするし、
さゆりは真っ赤になっていた。
オレは部屋のドアを開けた。


「高尾〜っ‼︎帰るのだよ‼︎」


「真ちゃん‼︎いや、お兄さんっ‼︎」


「誰が”お兄さん”だぁ⁈」


オレはさゆりの手を取り、
高尾から離れた。


「金輪際、オマエはウチに
立ち入り禁止なのだよ‼︎」


「ちょっ…お兄ちゃん⁈
話聞いてってば…!」


「真ちゃん、そりゃないぜ‼︎
真ちゃ〜〜〜〜〜〜んっ‼︎」




高尾の声がこだましていた。



はぁ…近所迷惑なのだよ。




---End---



/ 550ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp