第3章 ~二人の独りぼっちに、水色が滲んで~
少年と別れた後、家に戻ったが鍵がかかっていて、
仕方ないから今日は野宿かな・・・
と考えていた時、部屋の窓が開いている事に気付いた。
明らかに不自然な開き方に首を傾げ、
そこから家に入ると、部屋が荒れていた。
私の部屋には大した物は置いておらず、
大切なのは制服と財布と学生証だが、
どれも今私が持っているので大して荒らされても
意味は無い。
無意味に荒らされた部屋を抜け、
さっきまで私が殴られていたリビングへと向かうと、
・・・血だらけになって、目を見開いたまま、
床に横たわる父親が居た。
「ひ・・・・・!!!?」
ぐ、と口を抑え悲鳴を抑える。
そっとその場を見まわし、人の気配を探る。
もう誰もいないだろうと思い、
私はその場で警察に通報した。