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恥ずかしがりやの彼女を素直にさせる方法

第7章 ☆番外編☆『バレンタインの夜に欲しいもの』


店長「はいはーい!!皆さんっ!?今日が何の日かご存じでしょうかー!?」





一際テンションの高い店長が開店前の店内で大声をあげていて。

それに対峙している私たちバイトメンバーは皆呆れ顔をしながら開店準備をする手を止めた。






賢吾「………知ってますよ。バレンタインデーでしょ?……くっ…」


菜奈「ふふ、 賢吾さんにはあまり縁のないイベントだもんねぇw 」





言って涙を流し始めた賢吾の肩をポンポンと叩きながら笑顔を向ける私の親友こと菜奈。




賢吾「んなっ!?そ、そんなことはないっっ!!去年も3つはもらった___」

店長「はいはい。雑談はそのへんで終わりにして、本題に入りますよ!! 悠!そして 海斗!!今日の全ては君たちにかかっているのだよ!!」





凄い勢いで向けられた指が指した先にいる 悠 と海斗は顔を見合わせるとはぁ、と大きなため息を漏らした。

そして、そんな 悠の隣では 賢吾が自分の必死なフォローをさらりと流されたことに悲しみを深めている。




私はそんな光景を見ながら思わずくすくすと笑っていると、ふいに視線を感じ、そちらに顔を向けると肩をすくめる悠と目が合い、密かに笑顔を重ねた。





店長「今年もお陰さまで予約はビッシリだけど、それ以外のお客さんもわんさかくるはずだ!!二人はちゃんと愛想振り撒いてお客さんたちのハートを鷲掴みしてくれ!!」





鼻息荒く熱弁する店長と正反対に冷えきった様子のイケメン二人はさっさと自分の持ち場に戻っていってしまった。




「沙織さん、店長すごいテンションですけど、今日何かあるんですか?」




何となく察するものの状況が把握できずにいた私は、こっそりと隣にいた沙織さんに尋ねると、その帰ってきた答えに卒倒してしまった。




沙織「それはね_____」
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