第80章 元気になる1番の薬〈岩泉一〉
それから、少したった月曜日。
及「あ!」
たまたま立ち寄った本屋でその声に振り向くと及川くんたちがいた。
「あ!青城の!!この時間にこんなところで会うなんて珍しいね!」
花「俺ら月曜は部活休みなんすよ!!」
「へぇー。私もね、月曜は午前中で授業終わりでさ
5時までバイトしてその帰りなの。」
松「そうなんっすか。」
岩「でもそんなに大学行きながらバイト入れて大変じゃいっすか?」
岩泉くんはそうさりげなく心配してくれた。
「んーまぁーね。でも私一人暮らしで家賃とか学費は親が出してくれてるけどそれだけじゃ、買いたいものも買えないから。…あといい職業体験にもなるしね!」
ホントは結構大変だけど、前向きに話すると。
岩「…なんか俺らと歳変わんねーのにすごいっすね。」
なんて誉められた。
「そ、そんなことないよ!」
そう、ホントそんなことない。
毎日クタクタで、イライラしたり、上手くいかなくて泣きそうになる。
でも自分で決めたことだし、逃げたくないっといるプライドのせいで余計自分を苦しめてるんだから。
「あ、じゃまたね!」
私はこれ以上いた、泣きそうなると思ってその場から立ち去った。