第72章 強くなりたくて……〈岩泉一〉
一「…おーい。いつまで寝てるんだよ!」
平日の昼間、私は机に突っ伏して寝ていると、一に起こされた。
「ん~……あ…おはよう…一。」
一「おはようってお前な…もう昼だぞ?!」
「…だって、眠くてさ~。」
私は目を擦りながら答えた。
一「なんだよ?夜眠れないのか?」
「いや、そう言う訳じゃなくて、ちょっと夜にバドの勉強してて、寝るの忘れてただけ。」
一「…寝るのは忘れないだろ普通…。…まぁとにかく……あんまり無理するなよ?」
「わかってるって!もう本当、一ってお母さんみたいなんだから!」
一「うるせーよ!」
一は…幼馴染みでいわゆる男友達みたいなやつで、いつもこんな会話をしている。
結構面倒見がよくて、頼れる存在。