第66章 愛するがゆえに〈猿杙大和〉
そして、
気がついたら私は大和に抱きしめられていた。
「……え……えっ!?ちょ、大和……な、何!?」
突然のことに私は頭がついて行かず混乱していた。
大「んー?朱鳥が教えろって言ったから教えてやろうと思って。」
「……それって………。」
大「俺は朱鳥が好きだってこと。……朱鳥のいろんな顔見たくて、ついからかい過ぎた。ごめん。」
「本当?本当に私のこと好き?信じていいの?」
優しく包まれている中で私は聞いた。
また、冗談とかだったら……って思ったか
けど。
大「うん。本当だって。」
その言葉と同時に私を抱きしめる腕に少し力が入った気がした。
それで確信した。これは本当なんだって。
「………そっか……。じゃ……今までの許すよ。私も大和のこと好き。」
そしたら私も素直に慣れた。
「ありがと、朱鳥。」
-愛するがゆえに-
END