第63章 奇跡のような恋〈黒尾鉄郎〉
座っている私をぐっと誰かに引っ張られ、抱き締められた。
黒「……なんだよ、片想いっだって思ってたのは俺だけじゃなかったのか。」
その声間違いなく黒尾くんの声で、その言葉の意味を理解するのすぐには出来なかった。
「……え?」
黒「俺も黒羽のことが好きなんだ。だから、こうして黒羽と二人で勉強出来てマジ嬉しかった。まぁまさか黒羽の方から勉強誘われるとは思わなかったけどな。」
「…ホントに私でいいの…?」
黒「黒羽がいいんだよ。」
「……ありがとう。黒尾くん…。」
嬉しくて私はそっと黒尾くんの服の掴んだ。
黒「あぁ。……大学、一緒に行こうな。」
「…う…うん……!!」
私は抱き締められながら小さく頷いた。
-奇跡のような恋-
END