第59章 年下男子〈岩泉一〉
及「あ、やっと戻ってきた!」
体育館に戻るとみんな集まって待っていた。
松「遅いぞ何してたんだ?」
花「つーかなんか朱鳥顔赤くね?」
「き、気のせいだよ!!」
花巻くんにそう言われて誤魔化したけど、実際赤かったんだろうと思う。
花「ま、いいけど、写真撮るから早く並ぶぞ。」
「あ、そうだった!」
毎回、私の指導期間が終わる日には皆で記念写真を撮るようにしていた。
急いで並ぶと隣には一くんがいた。
溝「じゃあ撮るぞ~!!」
そう言って幸ちゃんはシャッターを切った。
そのあとすぐにとった写真を確かめると
及「やっぱ朱鳥ちゃん顔赤いよね?」
花「つーか、岩泉もじゃね?」
「「気のせいだ(よ)!」」
及川くんと花巻くんに言われて私と一くんは一緒に批判した。
なんて、ホントの事を言うと
写真を撮る直前、一くんはカメラや皆に見えないように私の手を握っていた。
だから、また顔が赤くなってしまっていた。
本当ずるいな。
-年下男子-
END