第47章 恋の始まり〈天童覚〉
「ねぇ、イメチャンしてみたら?」
「…え…?」
突然、幼馴染みの七海がそう言った。
七「だって、朱鳥暗いし、あんま話さないでしょ?もっといろいろしてみたら印象変わるし、気持ちも明るくと思うんだけどな~。」
「いろいろって?」
七「メイクとか、髪型変えるとか、制服アレンジするとか!」
「それって校則違反じゃない?」
七「みんなやってるんだから大丈夫だって!」
そりや…七海はおしゃれだし、可愛いけど……私がやっても……。
七「あとはー…恋するとか!!」
「……。」
あまり、自分に馴染みの無い言葉に口を閉ざした。
七「まぁ、朱鳥にはまだ興味ない話かもしれないね。とりあえずさ部活入ったら?マネージャーとかさ!男子バレー部とかめっちゃ強くてすごいだよ!」
「……いや、私運動部はちょっと……。」
七「マネージャーって言ってんじゃん!今日練習見に行こうよ!」
「えー……。」