第38章 真面目すぎる君〈五色工〉
*朱鳥
練習が終わって
私は五色くんに
とりあえず“お疲れさま“の一言が言いたくて
部員がいる方に向かった。
五「あ!黒羽さん!今日は見に来てくれたありがとうございます!」
すると五色くんが気づいてこっちに来てくれた。
「ううん、こっちにも楽しかったよ。
私、覚がバレーやってたけどほとんど興味無くてさ、でも今日五色くんが頑張ってるとこみてちょっと興味持っちゃった!今度大会応援行くね?
じゃ、またね!」
私が帰ろうとした時、
五「あ、あの!もうすぐ部活終わるので待っててくれませんか?もう遅いし送っていくので!」
突然の誘い。驚いたけど嬉しかった。
「…うん。じゃあ待ってるね。」
五「それと!今度一緒にどこか出掛けませんか?!」
「……うん。行こ?」
まだ彼に私の気持ちを伝えることは出来ない。
でもそれはそう遠い日ではないと思う。
-真面目すぎる君-
END