第33章 年上カノジョ 〈灰羽リエーフ〉
「……コレでいいでしょ?」
黒羽は何ともなかった様子で俺の方を見た。
黒「い…いやいいけどよ……こんな所で堂々とするなよ…。」
「えーでもウチの部恋愛禁止じゃ無いでしょ?」
黒「そりゃそうだけど……いやそうじゃなくて……!
もう少し回りを気にしろよ!?」
俺が黒羽を注意している一方。
いつまでも動かないでいる部員たちがリエーフのとこに駆け寄った。
夜「おい、リエーフ固まってんぞ!?」
山「しっかりしろリエーフ!!」
声をかけられた一瞬我に帰ったのもつかの間…
バタン
と顔を真っ赤にしてリエーフが倒れた。
夜「うあっ!?リエーフがショートした!!」
山「おい大丈夫か!?」
黒「…ほら見ろ…こうなるから……!!」
俺がリエーフたちの方を指差して言うと
「…はぁ…もう…本当男子ってわかんない。私、ドリンク作ってくる。」
呆れた顔で
倒れてるリエーフを気にも止めずスタスタと体育館を出ていった。
そんな二人を見て俺は確信した。
俺にはもう
これ以上この二人の
面倒は見きれません。
ー年上カノジョー
END