第31章 プールサイド〈花巻貴大〉
*朱鳥
貴「朱鳥ー!」
廊下で幼馴染みの貴大に呼び止めれた。
「あっマッキー!」
貴「…。お前その呼び方やめてくれない?」
「えーなんで?呼びやすいしカワイイじゃん!?」
貴「だからヤなんだよ。っていうか及川みたいだからマジでやめて。」
「はいはい、…で、どうしたの?」
貴「ああ、そうそう。来週の日曜男子バレー部でプール行くんだけど女子バレー部も行かないか?」
「え?」
貴「いや、及川が女子もいた方が盛り上がるだろうって」
「あーまぁいいけどなんで貴大が誘うの?
こういうの及川くんの方が得意そうなのに。」
女子相手なら及川君の方が向いてそうで聞いてみた。
または私を女子と思ってないか……。
貴「女子バレー部の主将やってるお前の幼馴染みの俺の方が誘いやすいだろって言われたんだよ。」
「あーなるほどね。わかった皆に言っとく。
…でもこうなると噂を聞き付けた及川くんのファンのことかも一緒についてきそうだよね」
貴「あー確かに…嫌か?」
「いや〜私は別に気にしないから!」
貴「じゃあ伝えておいてくれよ!」
「うん!りょうかーい!!」
貴大はそう言って行ってしまった。