第29章 好きで貰える嬉しさ 〈日向翔陽〉
*朱鳥
「……遅いな…翔陽…。」
時計を見ると約束の時間から20分も過ぎていた。
翔陽は最近付き合い始めた彼氏で今日は2人で図書館で勉強会をするはずなんだけど…一向に来る気配がない。
携帯に電話しても出ないし…
もしかして事故に遭ったとか?
と心配してると
〜♪〜〜♪
私の携帯が鳴り画面を見ると翔陽からだった。
「もしもし!?翔陽!?」
慌てて出ると
翔「た………」
「た?」
翔「たた…助けて……朱鳥〜〜…ガラガラドシャーン!!!…ッツーツーツー…。」
翔陽の慌てる声ともの凄い物音のあと電話が切れた。
「………な…何事!?」