第3章 #3 Fighting spirit
「はぁ、はぁ、疲れた…」
スライムとの対戦後、つかれ果てその場で眠ってしまった。
日がすっかり暮れてしまい、夜道を歩くことに…
あの後気がつくとスクール水着やらは元に戻っていた。
ゲーム内なので、そういう設定なのであろう。
というか、もう夜なのに寝るところがない。
野宿である。
森も深くなり、木が増えてきた。
物置はしないから大丈夫だろうが、やはり地べたで寝るのはできない。
「…木の上かな」
元々運動神経が良かった美優は、いとも簡単に大樹に上り、とても大きな枝に腰を据えた。
「一安心、かな…さて、これからどうしよう」
夢の中にしては、妙にリアルである。
もしかしたら、ゲームの中にでも入っているのでは?
昨日の記憶がゲームをしようとしたところで終わっているが、まさかそんな非現実的なことが…
色々考え、根がゲーマーな美優が出した答えは
「楽しいから、なんでもいい。」
この世界を満喫しようと考えたのである。
そして一通り考えたところで、枝の上で眠りについた。