第5章 愛なんてない
パサ・・・
自分の服を着て最後に女の顔を見る。
まだぐっすりと寝ている女の少し開いた口に薬を入れる。
この薬は1~2時間程度の時間に起きたことを忘れられる薬だ。
銀「ほんと天人が来てからいい薬ができたもんだな」
ガチャ
扉を開け、部屋の外へ出ていく。
階段を下がる途中、店長に会った。
店「おう。今回はどうだったの?銀さん」
銀「なかなかいい女だったぜ」
店「そうかい・・・でも、なんで銀さんは彼女つくらないんだ?」
銀「さぁな・・・」
軽く手を振ってまた階段を下がる。
俺が彼女をつくらない理由は二つ。
1 もし、本当にその女を愛してしまったら自分が抑えられなくなってしまうのではないか
2 本当に愛した女に裏切られたらきっとその女を殺してしまうだろう。