イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】
第15章 策略
ユーリが出ていくと
ゼノはふっと笑った。
暫くすると
アルバートが訪れた。
ゼノはベッドに横たわったまま
頬杖をつき言う。
「意外と時間がかかったな」
「ゼノ様はアイツに甘過ぎます」
ゼノは淡く品の良い笑みを浮かべる。
「もし、アイツが来なければ
どうなさるおつもりだったのですか?」
「その時は俺のものにするだけだ。
なかなか興味深いプリンセスだった」
意外な答えにアルバートは目を見張る。
「しかし、こんなに回りくどい事をなさらなくても」
「自分で絶たなければ意味がないだろう。
ユーリは俺に………いや、よそう」
「…やはりゼノ様は、アイツに甘過ぎます。」
深い溜息をつくアルバートを他所に
ゼノはふっと声をもらし、笑みを深めた。