第24章 【禁断の果実】～第１章　夢見る ～※R18

全てを知られてしまっているなんて
恥ずかしい…
でも…


なぜだか分からない
幸福感に満たされていく。


私は
その人の
琥珀色の瞳を覗き込みながら
名前を呼ぼうとした。


『………………』


ああ、いつもそうだ。
私は
この人の名を
どうしても思い出せない。


何故だろう…


こんなにも懐かしく
こんなにも愛おしいのに




何故だろう…




そっか


これは


夢だからか…