• テキストサイズ

イケメン王宮◆ユーリ×プリンセスの物語【R18あり】

第23章 番外編 ~薔薇の部屋③~ ※R18


肩で熱く吐息を吐くサラ。
ユーリはサラを
包み込むように優しく抱き上げると
再びベッドまで運んで
そっと座らせ
毛布でふわりと包むと
両腕の自由を奪っていた紐を解いた。


サラはユーリの首を捕まえて
“やりすぎだよ”と文句を言おうとする…。
が、
それよりも先にユーリが
サラの頬を、人差し指の背で優しく撫でて
流れていた涙を拭う。
どうやら生理的な涙が、
サラの意思とは関係なく流れていたらしい。


「ごめん、本当に泣かせちゃった。
意地悪しすぎたね。
ごめん、ごめんね」


ユーリはいつもように
こつんと額を合わせる。


「大好きだよ、サラ。
サラといると
俺しか知らない色んな顔が見たくなって
もっとサラが欲しくて
止められなくて…
つい、欲張りに求めちゃうんだ。
こんな俺は嫌?」


ユーリが真っ直ぐにサラを見詰めて
少し不安そうに尋ねる。


(…ずるいよユーリ…
そんな風に言われたら…)
「嫌なわけ…ないよ……
私もユーリが好きだもの…」


ユーリは嬉しそうににっこり笑って
サラをぎゅっと抱きしめる。
腕に力を込めると
サラの身体が少し軋んだ。


(あ…
男の人にこんなこと言うの失礼なんだろうけど
ユーリのこういう所、
可愛く思ってしまう…)


「嬉しい。
誰よりも
何よりも
サラが大事。
大好き。
大好きだよ、サラ」


サラは
真っ直ぐなユーリに愛しさが溢れて


「ユーリ」


その名を呼びながら
そっとユーリの頭を撫でた。

/ 268ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp