第5章 此に病める者あり
〜玻璃碧 side〜
翌日の塾──
今日は、早めに教室に着いた。
因みに、服装は今まで通りで…ニット帽は外して、髪は一つ結びに変えた。
学校では被るけど、塾ではもう良いかなって…暑いし。
他に教室に来てるのは…宝君だけか。
…宝君て、色々と謎の多い人だ。
声聞いたこと無いし…持ってる人形から、悪魔の気配がするし…
その時、教室の扉が開き…中に神木さんがやって来た。
僕
「おはよ」
神木さん
「(コイツ…本当に女子だったのね…)おはよう…はい、コレ」
神木さんから差し出されたのは、僕のパーカー。
神木さん
「昨日は…ありがと…あんたのお陰で、あたしも朴も助かった」
僕
「いや、僕は何も…助けたのは、奥村君と杜山さんだから」
あれ?パーカーが綺麗になってる…