第3章 祟り寺の仔
グリモア学の授業──
また、奥村君は居眠りしてる。
前から思ってたけど、奥村君て本当に勉強苦手なんだな〜。
悪魔薬学の授業──
奥村先生
「それでは、この間の小テストを返します」
一昨日の、悪魔薬学の初めてのテストだ。
奥村先生
「志摩君」
志摩君
「ほぉい」
志摩君は、勉強出来るのかな…?
授業態度は奥村君よりマシだけど。
奥村先生
「神木さん」
神木さん
「はい」
黒髪女子こと神木出雲さんは、先生に当てられてもちゃんと答えるし、秀才っぽい。
奥村先生
「杜山さん」
杜山さん
「は、はいっ」