第5章 此に病める者あり
〜神木出雲 side〜
あたし
「…ちょっと、あんた…ま…まさか死ん…⁉︎」
杜山しえみ
「う……かみ き さ…」
なんだ…生きてるじゃない…
あたし
「し…しっかりしなさいよ…」
杜山しえみ
「………今日は…いつもの神木さんじゃない…みたいだ ね…大 丈夫…?」
は?“大丈夫”…ですって…?
信じらんない…‼︎このあたしが…こんな、ボヤッとして弱ってる子に心配されるなんて…‼︎
バシ!
ピンク頭
「!しもた‼︎」
玻璃
「志摩君、一旦下がって!やるよ、アル‼︎」
いつの間にか玻璃の使い魔が、幾つもの氷の礫を掲げてる。
玻璃
「狙いは足!撃って‼︎」
次の瞬間、屍の両足に、その全ての氷の礫が突き刺さった。
屍
「ギ…モオ゙オ゙オ゙オ゙」