第10章 --Another side--
-----キセキ+さつき-----
「はーーーーぁ。
今日いつもより疲れたー。
さっちん、まいう棒な〜い?
キャプテン、今日厳しくなかったー?」
「まいう棒、持ってないよー!」
「まったくなのだよ。
今日の厳しさは青峰のせいなのだよ。」
「あー。たしかにー。
レモンのはちみつ漬けも、
峰ちんが1番に食べたしねー。
じゃあ、峰ちん、まいう棒〜〜!」
「はーぁ?
なんでオレなんだよ?
どう考えたって被害者だろーが!
フットワーク3セットとか…。
つぅか、オレもまいう棒持ってねぇって!」
「青峰くん、アホですか?
あんなにわかりやすかったのに。」
「テツ⁈アホってなんだよ⁈」
「青峰はまだ子どもだね。
桃井、キミが仕組んだんだろ?」
「仕組んだとかじゃないよー。
本当に色々教えてもらいたかったから、
お願いしたんだよ。
でも、途中でね♪もしかして?とか…ね♪
(ひかりさんも…だろうなってコトは
皆には言わないほうがいいかな。)」
「ふふ…。
まぁ、時間の問題だろうね。
とりあえず今日は
2人きりになれるだろうしね。」
「だから、なんのことだよ⁈」
「もー。青峰くんは
わからなくていーよーっ。」
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後輩たちに言われ放題だったコトを
オレはもちろん知る由もなかった。