第7章 -頭の中-
はぁぁぁぁ。
オレは疲れた体をベッドに預け、
深いため息をひとつ…。
気持ちを整える。
懐かしい感情を思い出した。
あの時、
ひかりさんのことを
好きだと自覚したが、
平澤さんが捻挫して1週間、
部活以外も
平澤さんにつきっきりの
ひかりさんを見て、
オレはバスケに専念するコトで、
自分の気持ちを気のせいだと
意識的に押し込めていた。
だが、今日のひかりさんの
行動や言動…
オレに気がある…のか…?
ただ、後輩だから
言いやすいだけか…?
今日も平澤さんと来たし、
相変わらず仲良さそうだったし…。
うぁーっっっ。
らしくねぇ……寝るっ。
ゴチャゴチャ頭ん中に
沸き起こる考えを
無理矢理シャットアウトして、
オレは眠りについた。