第22章 -急変-

「親父っ‼︎」


「すみません。
こちらでお待ちください。」


オレは親父の病室に駆け込んだが、
看護師に止められ、
親父の病室の前までしか行けなかった。


入口の横にお袋がいた。


「修造…。」


「どうしたんだよ⁈
何があったんだよ⁈」


「さっきまで…普通だったの。
何も変わりなかったのに…急に…。
急に咳き込んで…。」


お袋は親父の病室を見つめている。


「光平と笑未は⁈
ひかりも来てたんだろ？」


「今、ひかりちゃんが
光平と笑未をキッズルームに
連れていってくれてるの。
2人とも…咳き込んだお父さん見て
ビックリして泣いちゃって…。」


「そ…っか。」


ひかりがいれば…2人は安心だな。


オレはお袋と2人で
親父の病室の前にいたが、
ストレッチャーに乗せられて
親父が病室から出てきた。