第7章 熱い感情【田中 龍之介】
葵
「龍ー?なんか、怒ってる??」
田中
「別に怒ってなんか、ねーよ」ムスッ
葵
「でも、なんか、変だよ?
変なものでも食べた??」
田中
「そんなもん、食ってねーよ」ムスムスッ
ムー……
あれからノヤっさんと別れてからずっとこんな調子
私、何かしたかなー……
んー、んー、んー……
っ!!!
どうしよう!
考えてたら、龍がいなくなっちゃった!!!
龍が迷子になってしまった!
探さなきゃ…
葵
(しっかし、ノヤっさんに子どもだっていっておいて自分が迷子になっちゃうなんて!
龍も子供だなぁ!)
龍を探しに走っていった
でも、心の奥には不安と恐怖が
募っていくのを、感じていた