第38章 *ハイキュークエスト*
一方………
この荒れ果てた地に、若干15歳の少年勇者が立ち上がった
その名も、ヒナタ。
そして、弓使いカゲヤマ
白魔道士、ケンマ
謎の格闘家、アオネ
最後に、元大王の側近戦士、イワイズミ
5人、理由がそれぞれありながらも皆大王のオイカワを倒しに行く
テクテク荒野を旅していると
ヒナタ
「あ!モンスター!」
緑のスライムが出てきた
ヒナタ
▼たたかう
カゲヤマ
▼たたかう
イワイズミ
▼たたかう
アオネ
▼たたかう
ミス! ダメージを あたえられない
のコマンド
ヒナタ
「え!?ちょ
これ、どうすんの???
敵に攻撃当たんないっっ!!!」
カゲヤマ
「なんでだ……?」
ケンマ
「効く攻撃とかあるのかも………」
ヒナタ
「なるほど!!
やっぱ、バレーでも闘いでも相性はいるんだな!!」
興奮じみた声でヒナタは跳ねた
その隣のカゲヤマは、眉間にシワを作っていた
カゲヤマはかつて、大王のもとで一個師団を従えながらも、兵士たちの反乱により追放された過去を持っていた
カゲヤマが苦い過去を思い出している最中、ヒナタが「持ってこーい!」と大きく叫んで大地を蹴り、天高く舞った
一瞬反応を遅らせたカゲヤマだが、さすがは天才といったところだろうか
目をキラリと光らせヒナタのスピードと跳躍力を一瞬して読み取り、高く上げた手のひらを狙って弓をひいた
ヒナタ
「…………って、待てよ!
おれにロックオンかよ!
危ないだろ!」
慌てて着地したヒナタが食ってかかる
カゲヤマ
「お前が、持ってこいって言ったんだろうが!」
ヒナタ
「それは………だって、おれらいっつもバレーしてるじゃん!」
そうこう言い争っていると、ドゥクシッと地味な音がし、イワイズミが地味にスライムからダメージを追っていた
と思われたが、地面に倒れたまま戦士、イワイズミは動かない
ケンマがそっと触れると
「………あ、死にそう」
ヒナタ
「え!?嘘!
この話って、死んだりするアレなの!?」
ケンマ
「教会とかで生き返るかもしれないから、一応連れて行こうか」
そう言うと、アオネはイワイズミを背負った