第22章 支え【茂庭 要】
葵side
素直になれない
昔からそうだった
人に素直になれなかった
沢山、惨めな思いをしてきた
だけど、高校で部活に入って
こんな私を受け入れてくれた人がいた
それが、今付き合っている茂庭先輩
どれだけ冷たくても、キライにならないでいてくれる
こんな性格のせいで、部に馴染めなかったけど、
茂庭先輩のおかげで少し、馴染めてきた
葵
「茂庭先輩!またジャンプ低くなってますよ」
茂庭
「悪い
俺達は鉄壁の名を汚すわけにはいかない!
次のインハイ予選も、相手をねじ伏せる!!」
一同
「おおっ!!」
茂庭先輩の言葉には、力がある
チームを引っ張っていく
力がある
そういえば、3年生はこのインハイで最後なんだっけ………