第17章 ブラザーコンプレックス【岩泉 一】
―中学時代―
私には、一つ上のお兄ちゃんがいる
お兄ちゃんはバレーが好きで、バレー部に入っている
私は、そのマネージャーとして、またバレー部の一員
岩泉
「オーバーワークだぞ!
昨日も監督に注意されたろうが!!」
お兄ちゃんが及川さんに怒鳴る
及川さん、最近不調で……
オーバーワークするけど、怪我したら…
岩泉
「ケガしたら元も子もなねえんだボケ!!
オラ終わりだストレッチ!!」
葵
(同じ事考えてた!)喜
「お兄ちゃんっ
ボケって言っちゃダメだよ!」
岩泉
「大丈夫だ、こいつにしか言わねーから
葵はそんな事いったらダメだぞ」
葵
「うん、わかった!
及川さん、極力お兄ちゃんにボケと言わせないでくださいね」ニコッ
及川
「岩ちゃんが勝手に言ってるんだよ!」
葵
「………」
岩泉
「 ? どうした?葵」
葵
「及川さん、
笑わない………」
岩泉
「大会の事とか新入部員のこととか、いろいろあるからな」
葵
「影山君のこと?」
岩泉
「あぁ…」
葵
「ふふっ
お兄ちゃんもなんだかんだ言って及川さんのこと好きだね」ニコッ
岩泉
「俺はそんな信頼関係もってねーよ!」
葵
「本当は心配なんじゃない?」ニヤッ
岩泉
「おい!葵
それ以上いったら、一緒に帰ってやらねーからな!!」
葵
「それはやだ!!」