第2章 恋愛攻略
数日後の放課後。
部活に行こうとする月島を呼び止める。
「月島ーー!」
ぎょっとして月島は振り返る。
久しぶりの月島だ。
月島の隣にいた山口を先に行かし、「なに」と聞く。
「話がある」
「話?手短にね」
「ここじゃだめ。こっち」
「はぁ?」と言う月島だが、律儀にもうちの後ろをついて来る。
*****
人気のない場所に来て、うちは月島と向き合う。
うわ....
緊張する....
「月島。うちな、えっと....その....」
だめだ。
上手く出てこない。
あんなに練習したのに!
言うんだ!
言え!
月島は黙ってうちを見ている。
その視線がさらに緊張させる。
「月島。えっと。だから、その....」
一旦深呼吸。
「うち!月島が好きだ!わかったか、ボケ!」
うわ~
言っちゃったよ~
しかも最後なんでかキレてるしー....
顔めっちゃ暑い....
恐る恐る月島を見ると、少し頬を染めている。
え、なんで?