第2章 恋愛攻略
月島side
僕が初めて吉村に話しかけてから彼女は体で釣るのをやめ、告白の練習をしている。
好きな人ができたのか、ただ単に僕に腹を立て、見返してやるつもりなのかは知らない。
でも、僕は願う。
"その告白の練習がどうか、僕のためであるように"
と。
僕は彼女が好きだ。
綺麗な顔立ち、スタイルがいい。
それに、背が高い。
僕よりかは低いけど。
その辺にいる女よりは断然高い。
だから、僕は彼女の気を引くため、挑発を繰り返す。
「練習しても意味ないんじゃない? 」
と、言えば彼女は言い返してくる。
僕はそれが楽しくて仕方ない。
彼女と話という話ではないのだけれど、話せて嬉しかった。