第18章 合宿Ⅱ Part2
―黒尾side―
高校2年になって初めての休日がGWって・・・
今俺は久々の休みを1人で満喫中。
あ?研磨?あいつならゲームしてるよ。
ってか、いざ休みとなると何もすることねーな。普段昼間っから勉強しない俺がやって、身の回りで変なこと起こっても嫌だしな。研磨を強制的にどこかに連れてくか?あーでもなー。
・・・いいや!勉強しよ。
1時間後、俺は捗ら無さすぎて勉強断念。こんな時、夏妃だったら「一緒にならできるから」とか言って俺を巻き込むんだよな。懐かしいな。・・・メールしてみるか。
黒尾「なんて打とうか、拝啓夏妃様・・・じゃねぇな。おう!夏妃!元気にしてるか?!ちょっと違う気がする」
とかなんとか考えてると玄関の方から研磨の声が聞こえた。
孤爪「クロ!クロ!」
黒尾「珍しいじゃん、お前から俺ん家に来ることなんて無かったのに」
孤爪「それどころじゃないの!電話かかってこなかった?」
黒尾「何の電話だよ?」
孤爪「かかってきてないんだ。宮城県のびょ 〜♪
黒尾「あ、俺の携帯。なんだこの知らねー電話番号。はい、黒尾ですが」
《あ、黒尾鉄朗さんですか。》
黒尾「はぁ、そうですが」
《私、宮城県の大学病院の医師をしている者です。今回、生野夏妃さんの件でお伝えしたいことがありまして。》
黒尾「っ!夏妃に、夏妃に何かあったんですか?!」
孤爪(クロのこのセリフを聞いてると夏妃ちゃんのことでかかってきたんだろうな)
《実は、今日、―――――》
黒尾「え、」