
(…そう思い出したら…また怖くなってきた…。)
仁美はスプーンを持つ手が止まった。
荼毘
……どうしたぁ?
荼毘は顔を青くしている仁美を見て、笑いながら聞いた。
仁美が何を考えているかは、分かっている様だった。
…別に…、いつまで居るのかなって…。
荼毘
…いつまで、ね…。
荼毘はチラッと仏間を見た。
並ばれている写真を見れば、仁美に家族がいない事は簡単に想像出来た。
荼毘
……お前の個性。
荼毘の手が急に伸びてきて、仁美の体が強張った。
荼毘
どうすれば発動する?
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