ヒミコに抱きつきながら、仁美はヒミコの陰に隠れながら叫んだ。
死柄木の手が伸びてきて、仁美の胸ぐらを掴んだ。
そしてそのままヒミコから仁美を剥がすと、自分の足元に仁美を投げ捨てた。
仁美は驚いた顔をしているが、荼毘とヒミコはもっと驚いた。
死柄木の手が出た時に、【崩壊】を使われたと思ったからだ。
しかし、仁美の体は無事で、呆然と死柄木の足元に座り込んでいる。
死柄木
……取り返すぞ。
……は?
死柄木は顔に付いている掌を取ると、仁美を見下ろして言った。
仁美は投げ捨てられた事に腹が立ったのか、そんな死柄木をまた睨み返している。
ヒミコちゃん
弔くんズルいです!
私も仁美ちゃんと遊びたいです!
(……遊びじゃない…これは…。)
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