荼毘
……… 仁美。
お前、今さら俺たちから離れるなんて思うなよ?
………。
スリっと荼毘の手が頬を撫でたので、仁美は薄っすら目を開けた。
そう確認する様に自分を見下ろしている荼毘の顔は、紛う事なきヴィランの顔だった。
(……ヒミコちゃん達から離れる?)
(……最近そんな事考えなくなったな…。)
前はどうやって逃げようか。
そんな事を考えたりもした。
………荼毘。
クリックして次のテキストを表示
http://dream-novel.jp