聞いた事のある声で顔を上げると、ヒミコはまだ仁美の姿をしていた。
仏間と繋がっている居間で、ヒミコは座ってテレビを見ていた。
ヒミコちゃん
仁美ちゃんは、1人で暮らしているんですか?
ん……、そう……。
動ける様になって、仁美は体を起こした。
吸血されて生きていると言う事は…。 ヒミコは仁美を殺す気が無いと分かった。
(……生きてた…。)
…………。
…ヒミコちゃん…何見てるの?
黙ってテレビを見ているヒミコの所まで、体を庇いながら歩いた。
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